黒白木目…について

こんにちは。

今回はタイトルにある通り「黒白木目」なギターについて取り上げたいと思います。

どういうことかと言うとブロンドフィニッシュやナチュラルフィニッシュなど、
“白っぽいカラーに黒っぽく木目が浮かぶ”ギターが圧倒的に多いですが…。

今回はその逆な見た目に仕上げられた楽器を紹介していきたいと思います。

まずはこの楽器から。

Epiphone 2015 Limited Edition Elitist Tamio Okuda Coronet (Silver Fox)

シルバーフォックスはその名の通り銀狐の毛並みをイメージしたカラーで、
シルバーのフィラーが導管の凹みに入った上からグリーンが吹いてあります。

60年代前半から存在するカラーなのでもちろんオリジナルもあり、
個人的には2マイクのWilshireが一推しです。

近年のモデルだとこの奥田民生氏シグネチャー以外にも
Brian Ray SGや70’s Flying Vにも採用されています。

次に似た雰囲気のものでCollingsのギターを取り上げます。

Collings 2011 290 (Dog Hair)

Dog Hairというカラーで、ネーミングの方向性もSilver Foxと似ています。

フィラーの感じはかなりそっくりですが、上の層はSilver Foxのように緑がかった色ではなく、
PRSのGray Blackのようなトランスグレーです。

パーロイドガードとの組み合わせで生産される事も多いようで、
以前当店で取り扱ったものはヘッドの突板もパーロイドとなっていました。

Collings 2010 360 (Doghair)

最後はこちら。

Fender Custom Shop 2003 MBS Custom 60’s Stratocaster Master Built by John English (Black & White)

今は亡き名工、ジョン・イングリッシュにより製作されたカスタムストラトです。

上記の2本はGibson系でマホガニーボディでしたが、
こちらはFender系アッシュボディなのでまた違った趣があります。

塗装の質感も異なり、上記の2本はトランスフィニッシュ感がありますが
このストラトに関しては「潰しの黒と白」に近い印象です。

大理石のような柄のピックガードと相まって
かなり芸術点の高い見た目に仕上がっています。

あとカラーと関係ない話になってしまいますが、
この楽器はボディの削り出し方が非常に上手だと思います。

ストラトはホーンやコンターなどの仕上げが少し違うだけでやぼったい形になったりしますが、
これはかなりシュッとしている上にどの角度から見てもバランスが良く仕上がっています。

いかがだったでしょうか。

通常木目は黒っぽくなるものですが、色を入れて逆に浮き上がるようにすると
写真で言うネガポジのように非現実感が出て美しいです。

人とは違ったトランス系カラーの楽器が欲しい方におすすめです。

それでは。

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