150年の歴史? ギターで二日酔い…。
本日はパオレッティギターズが入荷しましたのでご紹介しようと思います。
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パオレッティギターズは、イタリア・トスカーナ州にて創立されたブランドです。
パオレッティ一族はキャンティ地方で生産されるワイン醸造の名門で、
19世紀終わり頃からワインづくりを行っています。
長年使用されていたワイン樽を廃園になったぶどう農園から引き取り
ギター製作を始めたのがパオレッティ・ギターの始まりです。
ワイン樽に使われているのはチェスナット材、
つまり栗の木です。
年数が経つことで黒っぽく変色していくのが特徴で、
お酒のパッケージ等で描かれているワイン樽も”こげ茶色”のことが多いですね。
ボディに使用される木材は130年~150年ほどの時を経ており、
ギターとしては新品ながらも、木材の枯れ具合はエレキギターの歴史をはるかに上回ってしまうという、まさにパオレッティ氏が言う所の [古いと新しいの融合]がなされているモデルなのです。
さらにパーツやピックアップもブランドオリジナルのものが搭載されており、(入荷分は残念ながらパーツ交換部分もありますが)
ブラス材のピックガードなどは酸化して色合いが変化していく所など、
育てる楽しみのような感じで、お好きな方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私は実際にワイン樽を間近で見たことはありませんが、この材を見るかぎり、
まっすぐ木目が通っていて、美しいと思います。
ネックのマホガニー材も独特ですし、指板のエボニー材も真っ黒です。
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ボディ外周に打ち込まれている鋲がワイン樽らしさを醸し出しています。
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“ギターをつまみにお酒を…”という方は多いと思いますが、
このギターはストーリーも含めぴったりでは無いでしょうか。
それではまた。