’53 Duo Jetのお話。

今回はGretschのVintage Series G6128T-53モデルのお話です。

その名の通りDuo Jetが誕生した1953年のスペックを再現したモデルとなります。

ぱっと見ジョージ・ハリスンが使っていた1957年タイプと似ているのですが、
何が違うのか細かい部分を紹介していきたいと思います。

まず1番の違いは指板のポジションマークです。

56年以降の仕様だとハンプブロックインレイですが、
こちらは単純な四角形のブロックインレイが採用されています。

その続きでヘッドストックに目を移すと…

“スクリプト”ヘッドストック・ロゴになっています。

また’57以降のモデルは一部を除いて黒い突板が採用されていますが、
こちらは木目の見えるローズウッド製の突板なのも特徴です。

さて次のポイントはピックガード。

通常は銀色のプレキシグラスタイプのガードですが、
1953年モデルは白い1プライのガードになっています。

いい意味でちょっとチープな感じが可愛らしいですね。

続いてトレモロユニット。

GretschロゴのないBigsby B3ビブラートが搭載されています。

ブリッジも1957年タイプではスペース・コントロールブリッジが載っていることが多いですが、
アルミ製の削り出しブリッジが搭載されています。

ロゴ部に塗装のないビグスビーと組み合わさると、
どこかバイクやガレージなどを感じさせる無骨な見た目でかっこいいです。

ピックアップはヴィンテージのDyna Sonicを再現した
“TV Jones T-Armond”モデルが2機搭載されています。

ちなみにこの年式のDuo JetはGene Vincentのバックを務め、”ギャロッピング”の元祖となった
クリフ・ギャロップ氏が使用していたことでも知られています。

ファンの方はもちろん、よりクラシックな見た目のDuo Jetが欲しいという方におすすめです。

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