Burns ギターのお話。
Burns Guitars London は、1959年にイギリスで創設されたギターブランドです。
1965年にはBaldwin Organに売却されてしまうのですが、その後も常に独創的なモデルを発表しつづけています。
今回入荷した Ampeg by Burns of London Jazz Split Soundですが、
新しいモデルとして登場したのは1962年、Ampegブランドで作られた期間は63年から65年の始めまでのわずか2年しかありません。
65年以降は買収されたBaldwinブランドとなり、ヘッドデザインが一新されます。
モデルの最大の特徴は、名前の由来ともなっているスプリット・サウンドピックアップです。
低音側3弦と高音側3弦でコイルが分かれているため、コントロールノブのスプリットサウンドを選択すると1〜3弦はリアから出力、4〜6弦はフロントから出力出来るという、とっても画期的なシステムとなっています。
(ちなみにwild Dogはセンターとリアのフェイズ、TREBLEはセンター、JAZZはフロントです)
と前置きがとっても長くなってしまいましたが、このモデルは驚きの構造がいくつも見られます。
まずはネックジョイント。
通常ならジョイントプレートですが、これはシリアルナンバープレートでした(笑)
そしてプレートを外すとネックを止めているネジが現れます。
真ん中の穴に見えているのはトラスロッドです。
金属はネック側から出ていますが、これを回す専用レンチとかって存在するのでしょうか・・・。
一番驚いたのはブリッジです。
前回のハーモニーのアームも新鮮でしたが、バーンズのアームはその上を行く複雑な構造でした。
アームとブリッジカバーは手で外せるネジがついており、これを外さないと弦が交換できません。
ブリッジ部分は独立していて、弦を外すと取り外せます。
ちなみに弦を通す部分はバータイプで裏にバネがあり、ムスタングのダイナミックビブラートのような構造ですね。
昔のギターは、まだまだスタンダードが確立されていなかったのだろうなあ、
というような自由度がありますよね。
そこが魅力的で、また面白いところだと思います。
ぜひ一度見てみてください!