フェンダー マスタービルダー Dennis Galuszka ~ドラマー&家具職人~

1967年8月4日、LAの東に位置するリバーサイド市に生まれる。

9歳の頃からドラムを始める。

“この頃はドラムが自分のやりたいことの全てで、学校から帰ってドラムを引くのが待ちきれなかった。
当初母はすぐに飽きるだろうと考えていたとうだけど、長く続けていくうちに一番のサポーターになってくれたよ”
と当時のことを語っています。

ちなみに好きなドラマーはVinnie Colaiuta(ヴィニー・カリウタ)。
https://www.vinniecolaiuta.com/

その後、ドラム以外に強く興味を惹かれていたのは、木工でした。

高校の木工の授業を受けたのをきっかけに(日本と規模が違い本格的な工場のような場所で授業が行われます)、木工職人を目指すことにしました。

高校卒業後、カスタムメイドの家具を製作する”Ramsay Cabinetry”というところに勤める。

この家具製作会社は1983年創立されており、デニスは会社創立から2年後程度となる時期に就職。

そこで13年間もの長い間オーナーのJohn Ramsayと共にほとんど二人きりで働きました。

その頃もドラマーとしての活動も精力的に行っていたそうです。

どのような機会かはハッキリしませんが、オーナーのジョンと共同でギターを製作したことがあったそうで、それをきっかけにギター製作に興味を抱くことになります。

カスタムショップの総合マネージャーだったJonh Page (ジョン・ペイジ)が運営していたフェンダーミュージアムでドラムインストラクターとしても働いていたこと、そしてマスタービルダーのFred Stuart(フレッド・スチュアート)のバンドでドラムを叩いていたことが縁となって、1999年8月6日フェンダーへ入社。

入社後しばらくは、Greg Fessler(グレッグ・フェスラー)とStephen Stern(ステファン・スターン)の二人のアシスタントとして働くことに。

朝はグレッグの元でロベン・フォードモデルの手伝い、昼過ぎからはステファンの元でダキストプロジェクトを手伝うという忙しい勤務状況だったそうです。

残念ながら、この時点でJimmy D’Aquisto(ジミー・ダキスト)はすでに逝去していたため本人からの直接の教えは受けられていません。

またGene BakerもすでにRobben Fordモデル製作から離れている状態で、グレッグ一人で製作していました。

最初に与えられた仕事は、とにかく大量のワイヤリングと少しのサンディング。

少し慣れてからは、ロベン・フォードモデルのチェンバー加工やアッセンブリー(組み立て)。

その頃、ロベン・フォードモデルはカスタムショップ内でも一番バックオーダーが溜まっているモデルだったこともあって一人でも多くの手が必要だったことも要因となっています。

グレッグとステファンの二人がデニスの手伝いを必要としない時は、ピンルーターの使い方など様々な工具や器具の使用法を積極的に学んできました。

ステファンやグレッグの場合も全く同じですが、デニスも同じように入社直後にしてカスタムショップ内の最高級モデルの製作に携わっています。

これに関しては、デニス本人も不思議に思ったようですが、その他スタッフも同様に相当不可思議だったようです。。。

もちろんこれは自身が催促したわけではなく、Mike Eldred (マイク・エルドレッド)とDan Smith(ダン・スミス)の両責任者からのオファーで、本人は喜んで受けていました。

そうして経験を積んだデニスは一からギターを製作することが可能になりました。

そして入社からわずか8ヶ月後には、マスタービルダーに昇進することになります。

これに関しても、デニスは
“Apperentice(弟子)でいることは本当に幸せなことで、マスタービルダーの持つ責任はなくて好きに製作出来るし、実際ショップ内での一番良い役職だと思っていたよ。(笑)でも昇格は彼ら(上司たち)からのオファーだったから快諾したよ。”
と語っています。

またギター製作に関する全てのことを学べるロベンフォードモデルに、最初に携われたことが幸運であったということも後のインタビューで語っています。

ロベン・フォードモデルのオーダーが少なくなってきた頃、デニスはついにストラトキャスターやテレキャスター等の製作に移っていきます。

~続く~

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