Gibson EB-0のお話
今回はGibsonのベース、EB-0モデルのお話です。

EB-0は1959年に登場したソリッドボディのベースです。
デビュー時はLes Paul Jrシェイプでしたが、
61年にSGの登場とともにSGシェイプとなりました。
CreamのJack Bruceが使用していたので、
思い入れがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
EpiphoneにもEB-3を含めラインナップされておりますが、
「SGベース」と言う方のほうが多いですね。
今回入荷したのは1971年製の個体で、1969年から末から登場する
“スロッテッドヘッド”が採用されています。

クラシックギターのようで、レトロな雰囲気が可愛いですね。

ピックアップはSidewinder PUというモデルで、
その名の通りポールピースを2つのボビンが挟む構造になっています。
ポールピースが真ん中のため一見シングルコイルに見えますが、
仕組みはハムバッカー的です。
またPUカバーに入った”Gibson”ロゴが71~72年らしさを醸し出しています。
この頃Grecoなどの国産コピーモデルでも、自社ブランドをPUカバーに刻印するのが流行りました。

ブリッジは登場時から66年ごろまでラップ・アラウンド・ブリッジのようなタイプでしたが、
翌年からはオクターブ調整が可能な仕様にアップデートされました。
他の機種にはない味が感じられるモデルです。
探していた方、ぜひ店頭でお試しください。