G&L Dohenyのお話。
今回はG&L製のオフセットスタイルギター、Dohenyのお話です。
G&Lは1950年代にFenderを立ち上げ製品の開発を手掛けていた
“G”eorge Fullertonと”L”eo Fenderにより設立されました。
今回ご紹介するのはDoheny。
2017年に誕生したG&Lの中では比較的新しいモデルで、
FullertonさんとFenderさん2人の死後にメーカーが遺志を継ぎ発表したモデルです。
モデル名はサーフィンの聖地とも呼ばれるカリフォルニア州オレンジカウンティの
「Doheny Beach」に由来しています。
ビーチボーイズの「Surfin’ USA」の歌詞中にも登場しますね。
ジャズマスター的なボディシェイプとピックアップレイアウトが採用されていますが、
もちろんそのままんまではなく現代的な進化を遂げています。
まずぱっと見で従来のオフセットタイプと違うパーツはこちら。
“Dual Fulcrum Vibrato”という2点支持のシンクロナイズドタイプのトレモロが搭載されています。
ただもちろんFender時代からはかなり進化していて、
トレモロアームはレンチで閉めてカタつきを減らせるようになっていたり、
弦への負荷を考慮した形状のサドルになったりしています。
ジャズマスタースタイルでボディバックにバックプレートがあるのは不思議に感じますね。
ちなみにボディ材にはかつてはFenderでも使用されていたという、ポプラが採用されています。
またジャックがボディサイドにあるのも特徴です。
ピックアップはLeo Fender wide-bobbin MFD single coilが搭載されています。
シングルコイルですが、高出力でノイズも少ないという素晴らしい特徴に加え、
ポールピースの高さ調整もできる優れものです。
コントロールはマスターボリューム、トレブルカット、ベースカットとなっています。
Jazzmasterの正当進化系とも言えるモダンなオフセットモデル、
是非検討してみてください。