Impressive Guitars ~10~
こんにちわ、スタッフの斉藤です。
印象に残っているギターを紹介していくシリーズ。
今回はこちら!
~Fender Custom Shop 1951 Nocaster~
現行のフェンダーカスタムショップの中でも人気が高く定番とされているモデルの一つです。
こんな大定番とされるモデルですが、初めて弾いた時のことは非常に印象に残っています。
知っている人からすると当たり前なのですが、
このギターのネック太すぎだろう。。。
他のFenderモデルに比べても、どう考えてもおかしいと思うくらい圧倒的に肉厚なネックとなっています。
なんなら50sのレスポールより太いじゃないか。というかこれより太いネックのギターって一般的に市販されてない気がする(2000年代前半当時思ったことです)
それに加えてサウンドコントロールも驚きでした。
-フロントポジション-
めちゃめちゃこもった音がする(トーンを絞りきったときみたいな音)
-ミックスポジション-
やっと普通のフロントみたいな音。
-リアポジション-
あんまりリアっぽい音がしない。
何も知らない状態で弾いた時は、これなんかしらの故障ですか?なんて思いました。(実際初めて試されるお客様から聞かれたことが何度もあります。)
1951年当時の配線をそのままにすると、
ポジション1 フロント・ピックアップのプリセット・ハイカット
ポジション2 フロント・ピックアップ
ポジション3 フロント&リアのミックスサウンド (ノブはマスターボリューム&ブレンダーになる)
はっきり言って、かなり使いにくい。。。
ということで近年では多くのノーキャスターはカレント配線と呼ばれる通常のコントロールになっています。
上記のように現代のテレキャスターモデルからするとかなり使いにくいモデルになるのですが、不思議と定番モデルとして定着しています。
最大の理由はおそらくは音の良さ。
ネックが太いことからくると思われる音の太さと木材構成とピックアップの組み合わせによる抜けの良さが相まった“丁度いい”感じが人気の秘訣ではないでしょうか。
あたかも普通のギターのような扱いを受けているギターですが、初対面の印象はとても強烈でした。
そういえばここ2~3年に生産されている新しいノーキャスターのネックシェイプは、それまでよりもわずかに細みになってきましたね。。。
なんだか少し寂しい気もします。
そういえば在庫が重なって、大量のノーキャスターが壁のスタンドを埋めつくすという時期もありました。
またそんな光景をお目にかかりたいものです。
それではまた次回もお楽しみに。