Impressive Guitars ~2~
Impressive Guitars ~2~
こんにちわ、スタッフの斉藤です。
印象に残っているギターを紹介していくシリーズ、2本目となります。
一目見れば忘れることのない奇抜なルックスのこのギター。
Joe-X Guitarworks Rat
James Tylerの第二のブランドとして作られたブランド”Joe-X Guitarworks”。
2006年に日本向けとして販売を開始したブランドで、当時の雑誌の記事によるとJames Tylerは何故か自分の名前は伏せて正体不明のギターメーカーとして当初は売り出しています。
が、当然知名度のないブランドかつ高価格帯なので、大売れというわけにはいかなかったのではないでしょうか。(2009年にはJOE Xは自身のブランドあることを公表しています。)
元々発表していたモデルはつぶしカラーのオースドックスな色合いのものが多かったのですが、2007年に非常に奇抜なルックスの”THE RAT”が発表されました。
まぁ本当に個性的なデザインなので目につきますね。
ピックアップの間に挟まれた謎の筒 → なんの機能もない
大きなキルスイッチ → 弾いてる時に邪魔な位置にある
ノブの横のダミースイッチ → この場所こそ本命のスイッチ位置ではないのか
普通のストラトのジャック位置にあるスライドスイッチ → ハムキャンセル効果のないコイルタップ機能含む
ストラップピンの脇にあるうボルト → 用途はない
所々に打ち込まれたネジや穴 → これも用途はない
と色々と言いたくなるスペックとなっています。
ボディは唯一無二とも言える組み合わせのアルダーセンター&アッシュ/マホガニーウィングという摩訶不思議な構成になっています。
ボディバックには”Shut Up”とスラングの”Your Mom”、ヘッドには”BUILT IN AMERICA by ASSHOLES”が落書きのように書かれています。
タイラーの遊び心が詰め込まれたギター。
ジェームスタイラーのギターとしては今となってはそれほど珍しくありませんが、
-メタルスリーブ(ネックジョイントを固定するためにネックポケット内にネジに合わせて設置される円柱の金属)
-ブリッジサドルの先を尖らせた”コーン・ポイント”
等、その後のタイラーギターに使用されるスペックの先駆的な存在だったのではないでしょうか。(ボディの木材の組み合わせは定番化しなかったようですね。。.)
肝心の音ですが、驚くことにしっかりとJames Tyler感のある最高のサウンドでしたね。
現在では生産していないようなので中々見つけづらいモデルになります。
また当店に来るのを待っていますので、買取を検討中の方は是非当店までお持ちくださいませ!
http://www.niconico-guitars.com/html/user_data/want/list/jt.php#jtusa