JACK SPIRA GUITARSのお話。
今回はJACK SPIRA GUITARSのお話です。
ビルダーのJack Spira氏はイギリス生まれの製作家です。
7歳でオーストラリアに移住したJack氏は、16歳でギター製作で興味を持つようになります。
オーストラリアは大学の学費が無料だったため1年ほど彫刻科に通ったそうですが、
ギター製作への熱意からLondon Collage of Furnitureに進学。
楽器製作技術の学士号を取得してオーストラリアに戻り、
1991年に「Jack Spira Guitars」を設立。
自身の楽器を製作するのに並行して、メルボルンの楽器卸倉庫で
中国から入荷する安いギターを1日80本ほど調整するという仕事をしていたそうです。
本格的に自身が製作する楽器のオーダーが入り出してきたのは2003年ごろからだったそうで、
それ以降は機材を増やし、工房を移転し….現在に至ります。
さて、今回入荷したのはJS-4ACというモデル。
スモールジャンボサイズのボディに丸みを帯びたカッタウェイが特徴で、
トップ材はアディロンダックスプルース、サイドとバックには
インディアン・ローズウッドが使用されています。
サイズ感的にはドレッドノートと000の中間ぐらいをイメージしていただくといいかなと思います。
またエルボー部にオプションのコンター加工が施されていて、
実際に抱えてみると実際のサイズよりも小ぶりに感じます。
サウンドホールのロゼッタはスタンダードタイプらしいのですが、
とても手の込んだ豪華な仕上がりになっています。
ヘッドの装飾も美しいですね。
ヘッド裏には小ぶりなマーティン・スタイルのボリュートがあります。
ちなみにネックグリップですがかなり薄く仕上げられていて、
エレキからの持ち替えが多い方にもおすすめです。
今回入荷した個体はオプションもかなり盛り込まれており、
かなりお買い得なスペックになっています。
ハイエンドなアコースティックギターをお探しの方、
是非検討してみてくださいね。