Kawai Moonsault のお話

今回はジャパンヴィンテージ Kawaiのムーンサルトモデルです。

今ではKAWAIといえばピアノの方が直ぐに思い浮かぶと思います。
YOSHIKIが愛用するクリスタルのピアノはとっても有名ですが、実は1970年代から”クリスタルグランドピアノ” という商品名で現在も受注生産されているKAWAIブランドの定番モデルなのだそうです。

そんなKAWAIは1960年代からエレキギターの生産をはじめ、国内のギターメーカーにOEM供給をしていましたが、満を持して1977年にオリジナルデザインのMシリーズ、Xシリーズに続き発表されたのがムーンサルトモデルです。

三日月形の衝撃的なボディは人間工学に基づき設計されており、ストラップをして構えてみると意外にもバランスが良いのに驚きます。

今回入荷したムーンサルトは1991年に限定生産されたリイシューモデルですので、初年度モデルと比べるとヘッドロゴ、バインディングや塗装、ミニスイッチなどが簡略化され、シンプルになったスタンダードモデルという位置付けの様です。専用のソフトケースもカッコ良いですね。

とは言え、三日月モチーフのインレイ、イエローカラーのバーストフィニッシュ、オリジナルピックアップなど、特徴的なスペックはちゃんと継承されています。

ムーンサルトモデルは1985年に一度生産が完了しており、1997年に40周年記念モデルとして正式に再生産されるまでは、年に数本しか作られていなかった様ですので、貴重な1本には違いないと思います。

残念ながら2007年にKawaiはギター製造から撤退しましたが、昨年ムーンサルトについて稲見隆博氏のインタビュー記事がWEBに掲載されていましたので、ご興味のある方はぜひ探してみてください。

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