Laceのお話。

今回はLace製ピックアップのお話です。

Laceは1979年に創業したメーカーで、
主にピックアップとオリジナルのギターも生産しています。

ピックアップはFenderのEric Claptonモデルや初期Jeff Beckモデルに搭載されているので、
1度は見たり弾いたりされたことがあると思います。

ノイズの少なさや、独特の艶と伸びがある音色で
現在でも人気のあるピックアップですね。

外観のせいかアクティブピックアップだと思われがちですが、
Laceのオフィシャルホームページに掲載された紹介文にある
“No batteries required”の通りピックアップ自体はパッシブです。

Eric Claptonモデルのようにブースター/プリアンプと併用されることも多く、
EMG等に似たポールピースのないデザインゆえ電池がいると思われてしまったのかもしれません。

実際前述のJeff BeckモデルやFender Japanから販売されていたDr.Kシグネチャーの
TL62B-95DK等には電池ボックスがないのが確認できます。

次にLaceが生産するピックアップですがかなりの種類があります。

一般的なのは”Lace Sensor”というタイプです。

クラプトンモデルに搭載されていたGoldやハイアウトプット仕様のRedをはじめ、
出力やキャラクター違いでかなりの種類がラインナップされています。

しかしLaceはLace Sensorだけを生産しているわけではありません。

2020年にfenderから発売されたEvangelion Asuka Telecasterや
Strandberg Boden等に搭載されているのが”Alumitone”タイプです。

メタリックなデザインのフロント面が特徴的で、裏面にはボビンが無く、
表に見えている鉄板と磁石のみで出来上がっているのがわかります。

シングルサイズ/ハムサイズ、カラーの違いに加えて、
HR/HM向きな”Deathbucker”やFusion/Jazz”251″も販売されています。

またベース用の兄弟機種とも言えるのが”Aluma”シリーズで、
ジャズベース用”Aluma-J”、プレジションベース用”Aluma-P”なども生産されています。

自身がベースプレイヤーでもあるマスタービルダーのJason Smithが
愛用する個体を再現したモデルにも搭載されていました。

アクティブピックアップを搭載しているようなローノイズでワイドレンジな音色がかなり印象的でした。

最後になりますが、Laceはオリジナルのギターも製作しています。

“Cybercaster”という機種で、Grover Jackson氏が生産に携わるHand-Builtシリーズと、
廉価版のStandardシリーズがございます。

(Vintage Guitar magazineより)

Hand-Builtシリーズだと$2599~オーダーでき、レリック加工も追加可能です。

廉価版のStandardシリーズは公式セールで最安$562ながら、
“Almitone”が2基搭載されるという脅威のコストパフォーマンスです。

気になった方は是非公式ページをご覧になってみてくださいね。

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