Linhof Guitarのお話。
今回はLinhof Guitarのお話です。
Linhof Guitarはヴィンテージギターのディーラー/コレクターのKurt Linhof氏と
元Fender Custom ShopマスタービルダーのJ.W.Black氏が立ち上げたブランドです。
Kurt Linhof氏はかなり長年ヴィンテージギター業界に携わっており、
1971年よりDuane Allman氏のメインギターとなったバースト”Hot Lanta”は
Linhof氏よりDuane氏が購入した楽器です。
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そのため1971年のFillmore East公演のオフショットを探すと、
若かりし頃のLinhof氏の姿が確認できます。
またExplorerやFlying Vのプロトタイプにあたる”Futura”のオリジナルも
なんと初代オーナーより入手していました。
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2012年ごろから新たなヴィンテージギターショップの設立に関わる予定だったようですが、
Linhof氏は2014年に惜しまれつつもこの世を去ってしまったようです。
そんなLinhof氏の監修のもと楽器が製作され、
J.W.Black氏によるエイジド加工が施されたのが今回ご紹介する楽器です。
今回入荷したのは2007製のSpecial TE Type Custom Agedモデル。
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もともとフロントピックアップにはワイドレンジハムバッカータイプが搭載されていますが、
この個体はSeymour Duncan Antiquityに交換されています。
テレキャスターシェイプを元に、かなり深めにコンター加工を施したデザインで、
無骨な感じというよりは、かなり丸みを帯びた抱えやすいボディ形状です。
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ネックヒールにはヒールコンターも入っています。
ヘッドシェイプはテレキャスターにくびれが増えたようなデザインです。
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そして付属するハードケースがウエスタンな柄でとてもかっこいいですね。
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ケースの中には当時の名刺が入っていました。
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あまり目にする機会がない楽器だと思いますので、
気になる方は是非店頭に見にいらっしゃってください。