MD-MM.Produce MD-G1/R MD-Premier G1-Reborn のお話。
今回はMD-MM.Produceの”MD-Premier G1-Reborn”のお話です。
MD-MM Produceは日本を代表するセッションギタリストである
松原正樹氏のアイデアを取り入れたギターを製作するブランドです。
松原氏は2016年に惜しくもこの世を去ってしまいましたが、
この楽器がリリースされてから晩年までメインとしてG-1モデルを使用されていました。
独特なボディシェイプのため、ES-335やVaritaと並んで
印象に残っている方も多いのではないでしょうか。

まず基本的なスペックですが、ボディはメイプルトップ / マホガニーバックの
チェンバード構造になっています。
サイズ的にはPRSのMcCarty Hollowに近い抱え込みやすい大きさで、
カッタウェイも深めの位置まで入っているため演奏性は高いと思います。

ネックジョイントにはヒールコンターが入っています。
セットネックながら非常に滑らかに仕上げられており、
弾き心地はスルーネックの楽器のようです。
続いてネック周り。

解放弦と押弦時の音質の差が少なくなるように0フレットが採用されています。
弦高も低く感じられるので弾き心地も柔らかな印象です。
ヘッド裏に目を移すと…

チューニングの安定性を考慮しロックペグが採用されています。
これなら安心してアーミングできますね。
最後に電装系。

ピックアップはKARIYA-PICKUPSと共同したオリジナルモデルが搭載されています。
コントロールはマスターボリューム/トーン、ピックアップセレクター、
ミックスポジションのコイルタップスイッチとなっています。
ピックアップセレクターは5Wayになっていて、ブリッジ側から
・リア (ハムバッカー)
・リア (コイルタップ)
・ミックス (スイッチでタップ可)
・フロント (コイルタップ)
・フロント (ハムバッカー)
どのポジションからでも1つのモーションでコイルタップできるようになっています。
曲中での音色切り替えが多いスタジオマンならではのアイデアですね。
松原氏のファンはもちろんですが、1本器で幅広いジャンルを弾ける楽器が欲しい
という方にもとてもおすすめです。
気になった方は是非店頭に見にいらしてくださいね。