いろいろなネックジョイント。

今回はネックジョイントについてです。
自分で使っているギターでもネックなんて外した事無い、という方も多いと思います。
レスポールを代表するセットネックは当然、接着してありますので外す事は出来ません。
ですので、ボルトオンとかデタッチャブルと言われる仕様について、各ブランドの特徴などをお話してみたいと思います。

まずはスタンダードなフェンダーのボルトオンタイプです。
ボディ側のポケットにピッタリとネックが収まる様に設計されており、年代によってネジが4本、もしくは3本で止められています。
同じ仕様ですが、ジェイムス・タイラーはネジ穴に金属の補強が入っているモデルがあります。
ミュージックマンはジョイントプレート自体が長く、ネジが5本になります。

Fenderのネックポケット
Tylerのネック

Musicmanのネックポケット

次にご紹介するのは、ボルトオンだけど、簡単には外せないタイプです。
キラーのギターや、PRSのボルトオンモデルがこのカテゴリーです。
セットネックのモデルと同じくらいネック材自体が長く、フロントピックアップのザグリの下辺あたりまであります。
そのため、ジョイントネジを外し、フロントピックアップも外さないとネックが外れない仕様となっています。

PRSのボルトオンネックを外した所。
Killerのフロントザグり。

Killerのピックアップ下部分

そして最後はかなり特殊なジョイントをご紹介します。
トムアンダーソンのネックはA-Wedgeと呼ばれる特殊なジョイントとなっており、ネジは2本しか入っていないのですが、ボディ、ネックともに台形に成形する事により接地面積が広くなり、ズレも少ない画期的なスタイルです。

もう一つの特殊なジョイントはフリーダムのARIMIZOジョイントです。
こちらはネジは1本しかないのですが、ネック材とボディ材の加工に工夫がされています。
通常のジョイントは直角を出したネックとボディをネジで止める、という考え方ですが、
このアリミゾ(蟻溝)ジョイントはネックとボディの接地面を角度を付けて成形する事により、くさびの様にお互いがかみ合う形状になっています。
そのため、ネジはネックを止めているというよりは、トルク調整がメインという考え方のようです。
ご興味のある方はフリーダムのページをご覧になってみて下さいね。

いかがでしたでしょうか?
ネックの止め方ひとつでもブランドにより色々な考え方や、こだわりを感じますね。

それではまた。

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