Paul Reed Smith ~ポール・リード・スミスについて~ その13

Paul Reed Smith ~ポール・リード・スミスについて~ その13

前回はこちら。
https://www.niconico-guitars.com/html/blog/staffblog/paul-reed-smith-ポール・リード・スミスについて-その12/

さて、Howard LeaseやAl Di Meolaなどに続き、Santanaも長きに渡り使用することになったポールのギター達。

彼らの影響力は長い目で見ると当然大きなものではありましたが、短期間での大きな成功や名声をポールにもたらすものにはなりませんでした。

ある日、アメリカのとても有名なテレビ番組(Ton Snyder’s Late-Night TV Show)でサンタナがポールのギターを弾き、ギターをクローズアップした映像がたくさん流れることがありました。

ギタービルダーのポールにとってはまさに大きな”夢”が叶った瞬間の一つでしたが、それを見た視聴者がポールに声をかけてくる訳もなく、ポールの日常にこれといった変化はありませんでした。

この”何も変わらなかった”という出来事によりポールはギターメイカーとして成功するにはさらに何か変化が必要なのではと考えたそうです。

変化を求めていたポールでしたが、その頃もまだまだ著名なミュージシャンからのギターのオーダーは止まりません。

JourneyのNeal Schon (ニール・ショーン)もその一人。
サンタナバンドに所属していたこともあり、1981年に2本のギターを購入しています。
2本目に購入したダブルネックは当時のアシスタント/ハウスメイトのJohn Ingramにより製作されたもので、サンタナのためのダブルネックのオールマホガニーバージョンといったルックスとスペックでした。
(1本目の詳細は不明)

その頃、ポールは作業効率を上げるためにアーチを削り出す機械の開発をしたり、ピックアップの研究をしていたそうです。

Seymour DuncanのPAFタイプを気に入って搭載することが多かったようですが、独自のピックアップの製作もこの頃から考えていました。

~続く~

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