Paul Reed Smith ~ポール・リード・スミスについて~ その15

前回はこちら。
https://www.niconico-guitars.com/html/blog/staffblog/paul-reed-smith-ポール・リード・スミスについて-その14/

“Sorcerer’s Apprentice”の企画で10本を下回るような本数のみ製作とされる中のいくつかをここで紹介。

~1~
“The Blue Guitar”と呼ばれるPRS本社のアーカイブに保管されている貴重な1本。
その名の通りブルーカラーで、のちのロイヤルブルーやウェールブルーなどPRSらしい色合いの青が印象的なルックスとなっています。
正に現在のPRSのCustomモデルなどの原型とも言えるボディシェイプやヘッドデザインとなっています。

27フレット、バードインレイ、2wayストップテイルブリッジ、P-90を3基を組み合わせたピックアップ(2基は合体させてハムバッカーのようにしてある)、6wayロータリースイッチによるシングル/ハムバッカー/シリーズ/パラレルなどが使用可能になっていることなどが当時の特徴となっています。

このシリーズの中でもこの”Blue Guitar”の姉妹機とも言えるようなブルーカラーが2本製作されており、それらはトレモロブリッジやスイッチが増設されたものとなっています。

~2~
アシスタントのJohn Ingramのために製作されたとされるレッドカラー&12弦仕様の1本。
ボディ&ヘッドシェイプは先ほどの1本と同じですが、ボディトップの中央にSANTANAモデルのようなパーフリングが入れられています。

~3~
ある顧客のために製作されたホワイトフィニッシュの1本。
他の個体がメイプルトップだったのに対して、こちらはオールマホガニーとなっており、カラーはツブシのパールホワイト。
PRS初のホワイトカラーと言われており、のちのオールマホの”Standard”モデルにつながる個体となりました。
26フレット仕様、ポジションマークは12フレットのドットを2つのみとなっており、ピックアップにはオープンタイプのゼブラのハムバッカーが2基搭載されています。

“Sorcerer’s Apprentice”(魔法使いの弟子)プロジェクトで製作された上記のギター達を携えて、ポールは様々な大手ギターメイカーを訪れます。

~続く~

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