Paul Reed Smith ~ポール・リード・スミスについて~ その28
前回はこちら。
https://www.niconico-guitars.com/html/blog/staffblog/paul-reed-smith-ポール・リード・スミスについて-その27/
1987年に生産の始まった“Special”モデルに続き、1988年には“Studio”モデルが追加されます。
この“Studio”モデルですが、当初はオールマホの“Standard”の3ピックアップバージョンとして製作されたもので、ピックアップレイアウトはS-S-Hが採用されていました。
PRSオリジナルのシングルコイルと“Hot Vintage Treble”というシングルコイルとの組み合わせを考慮して開発されたオリジナルハムバッカーピックアップを搭載。
初年度は”Special”モデルと同じ価格の$1640で販売、1990年には価格を変更して$1730になります。
“Studio”モデルは、オプションとなる“Special Package”
でオーダーすると、
-Wide-Thinネック / トーンノブの搭載 / アームアップ可能なトレモロキャビティ-
というほぼ“Special”モデルスペックへの変更が可能となっていました。
さらに1989年には“Custom”モデルのようなメイプルトップのオプションも用意されました。(こちらのアップチャージは$250)
翌年の1990年、このメイプルトップモデルは“Studio Maple Top”というモデルとして正式にカタログに登録されることになります。
それからは“Custom”モデルの価格に+$180とした$2,000で販売されており、当時のカタログモデルの中で上位機種となりました。
現在で言うと廉価的なイメージのある“Studio”という言葉ですが、当時はそんなことも無かったようですね。
“Studio”モデルは、“Special”モデルとともに1991年には生産完了となりましたが、このモデルで製作された3ピックアップレイアウトは、1996年まで他のモデルにもカスタムオーダーとして受け付けられることになります。
~続く~