Rickenbacker 1997のお話。
今回はRickenbacker 1997のお話です。
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1997はイギリスのリッケンバッカー輸入代理店である”Rose Morris”が
330の英国流通仕様としてオーダーしたモデルです。
Rose Morris仕様の楽器のモデル名は”19~”で表されており、
325タイプの”1996”、345タイプの”1998”、615タイプの”1995”、
4001タイプの”1999”が販売されていました。
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1996モデルはジョン・レノンが所有していましたが、
1965年頃に数度使ったくらいでリンゴ・スターに譲渡、
2015年にオークションにかけられ$910,000で落札されました。
1997モデルはThe WhoのPete Townshendが使用していたモデルです。
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MV等で登場する頻度で言えば1998の方が高いですが、
同じくらいの本数の1997を使用(破壊)していたようです。
今回ご紹介する1997は2000年製のリイシュー品で、
かなりレアなMidnight Blueフィニッシュに仕上げられています。
ソリッドの青ではなくメタリックなので、ステージでも映えるカラーだと思いますよ。
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リッケンバッカーのホロウボディモデルといえば三角形のような“キャッツアイ・ホール”が特徴ですが、
英国仕様シリーズの楽器にはFホールが採用されています。
ピックアップはトースターピックアップが搭載されています。
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コントロールやガードの形状等も通常の330と一緒ですが、
Fホールになっただけで見た目の印象がかなり変わります。
ブリティッシュロックフォロワーやモッズファンから支持されるRose Morris仕様ですが、
この色の個体を持っている人はかなり少ないのではないかと思います。
他の人とは一味違う楽器が欲しい方、是非ご検討ください。