Shigemori Stone Drive CustomとRuby Stone、実際どれくらい違うか引き比べ隊?
こんにちは、スタッフ高橋です!
昨今は国内に多数のブティックペダルブランドが乱立し、楽器屋店員である私共も把握し切れないほど(すいません)たくさんのエフェクターが存在しております。
特にオーバードライブに関して言えばハイエンドTS系、トランスペアレント系、アンプライク系などなどそもそもジャンルからして選択肢が増えてきました。
さてそんな高校生から中年男性までを巻き込んだオーバードライブ戦争に火がついたきっかけは何だったでしょうか。
いろんな声が聞こえますが私、高橋(24)があえてチョイスするのはこちら!
じゃんっ! (2つ並べた画像)
そうですShigemoriです。
僕ら世代はやはり凛として時雨のフロントマンであるTK氏の使用するShigemoriにあこがれブティックペダル沼に足を踏み入れたと言っても過言ではございません。
TK氏が使用していたのはRuby Stone、当時フラッグシップモデルのStone Drive Customのシンプルバージョンとして発売されたモデルでした。
しかし定価10万円超と青春真っ盛りの小生には高価すぎるStone Driveでしたが、違いはやはり気になったものです。
そう、ついに6~7年越しの念願かなって同じ環境で引き比べできることになったので早速レビューさせていただきます。
まずはRuby Stone。
このペダルが登場する以前のエフェクターと比べ上と下にかなりレンジが広く、ややドンシャリなセッティングでゲインを上げていってもざらつかずに上品に歪みが増していきます。
BD-2やOCDを使っていたプレイヤーたちがこぞって乗り換えたのもうなずける上質なサウンドです。
ゲインは0でもやや歪み、ゲインを上げていくと2時を超えたあたりからブーミーになるチューニングに仕上げられており、ユニティーゲインはGain 0でVolume 11ほどとやや出力レベルは高めです。
またトーンコントロールは11時ほどで聴覚上フラットで、上げていってもあまりローが削れる印象は無く音圧が高いのがポイントです。
次にStone Drive。
基本的に似た系統ではあるのですが…つまみの位置を合わせても筐体サイズやチューニングのせいか重心が低くスムースな印象です。
ゲイン量や出力レベルは音質のスムースさも相まってややRuby Stoneよりも低く感じられ、つまみをどの位置にしても破綻しないかなりの扱いやすさとフレキシブルさがあるペダルに仕上がっています。
ちなみに”Stone Drive Custom”と”Stone Drive Custom Plus”がありますが、違いは…
”Stone Drive Custom Plus”ゲインアップ(前段ブースト)
”Stone Drive Custom”ボリュームアップ(後段ブースト)
です、ご購入の際はお間違えなく!
では実際に同じフレーズを弾いたこちらの動画で違いをご確認ください!
クリーン→Ruby Stone→Stone Drive Customの順です。
引き比べた上での感想は、まずどちらもかなりノイズが少なくワイドレンジでキメの細かい歪みです。
キャラの違いで言いますとJ-Rock、J-PopなどのバッキングにはRuby Stone、ブルースロックやスムースジャズ系にはStone Drive Customが合うかなという印象でした。
どちらもシングルコイルとのマッチングはパーフェクトでしたがハムバッカーの場合はスムースさを際立たせられるStone Drive Customに軍配が上がるかと思います。
さあ、気になってきていただけたでしょうか?
流行具合で言いますと正直若干の今更感はありますが(失礼)、このサウンドはむしろ青春時代を思い返させてくれる上に、現代のポップシーンには欠かせない分離感と音圧を併せ持ったクランチサウンドが得られます。
VemuramもSick Asも飽きてきた…そんなあなた!
今一度Shigemoriに触れてみてはいかがでしょうか?