Steinberger Synapseのお話。

今回はSteinberger Synapseのギターのお話です。

現在Steinbergerは廉価ブランド”Spirit”の楽器のみを生産していますが、
2000年代末から2010年代半ばにかけてこの”Synapse”シリーズの楽器も販売していました。

このシリーズの楽器は韓国の工場で製造され、
ボディがオリジナルのSteinbergerよりも若干大きいのが特徴です。

今回入荷したのはST-2FPAモデル。

一見通常の(?)スタインバーガーのギターにしか見えませんが、
大きな違いはネックにあります。

Spirit GT-Pro等と同じ最終24Fですが、少々長い感じがしませんか?

0フレット部分もちょっとゴツいですね。

指板サイドも見てみましょう。

サイドポジションマークをよく見ると、指板上のポジションマークと異なった位置にあります。

ということでSteinbergerさん的正解の使い方を発表します。

2Fにカポがはめられていますね。

このギターには通常より長く延ばされた”トランスケール機構”が採用されており、
可動式のローラーカポタストによるチューニングの上げ下げができるようになっています。

その結果、ペグを触ることなく1音下げチューニングから通常のギターの9Fカポ状態まで
ローラーカポをずらすだけで対応することができるのです。

まさにトランストレムの正統進化系と言っても過言ではないでしょう。

そしてもう一つ進化した部分がこちら。

6角レンチで弦を締めて固定することで、ダブルボールエンド弦だけではなく
通常の弦が使用できるように改良されています。

これならオリジナルのSteinberger用の通常弦固定具を購入しなくて済みますね。

続いて電装系。

ピックアップはEMG製で、81とに85の定番セットが搭載されていて、
ブリッジにはピエゾマイクが仕込まれております。

コントロールはマスターボリューム、Mag/Piezoブレンダー、アクティブの2バンドEQで、
バックパネル内のトリムポットで各ピックアップのアウトプットレベルの調整可能です。

ローラーカポを備えたロングスケール、エレキ/アコースティックの音色切り替えなど、
まさに「できないことは何もない」スペックのギターです。

最後にちょっと感動した小ネタを一つ。

なんと調整用の6角レンチが収納できるスペースが用意されているんです。

細かい部分ですが、ユーザーフレンドリーですね。

是非検討してみてくださいね。

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