SVLのお話。
今回はSVL Custom Guitarsのお話です。
SVL Custom Guitarsはイギリスの南東部ハンプシャーのギターブランドで、
ローディーやリペアマンとしても活躍するSimon Law氏により立ち上げられました。
近年でもマット・スコフィールド氏やロベン・フォード氏が使用しているので、
おそらく気になっていた方も多いとは思います。
![](https://www.niconico-guitars.com/html/blog/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4801-1024x1024.jpg)
当店で在庫しているのはストラトキャスタータイプの”61 Reserve”で、
マット・スコフィールドのメイン機と同様のデイトナブルーフィニッシュです。
ただ少々珍しいスペックに仕上げられていますので、詳しく見ていきたいと思います。
まずボディ材はアルダー、指板はスラブ貼りというところは61年のスペックに忠実な点です。
ただし指板はパーフェローで、最終22F、指板Rは10-12’のコンパウンドラディアス、
Jescar製6100フレットとかなりモダンな仕様になっています。
![](https://www.niconico-guitars.com/html/blog/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4806-1024x1024.jpg)
ネックエンドからの画像を見ていただくと指板Rがかなり緩やかなのがわかります。
もう一つこの画像からわかる珍しい点がございます。
トラスロッドです。
ネックエンドにアジャストナットがありません。
![](https://www.niconico-guitars.com/html/blog/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4803-1024x1024.jpg)
そうです、ヘッドアジャストになっています。
比較的ヴィンテージなスペックで楽器を製作するSVLとしてはかなり珍しいですね。
そしてネック裏に目を移すと、全体にフレイムの入った美しい杢のメイプル材が使用されています。
![](https://www.niconico-guitars.com/html/blog/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4805-1024x1024.jpg)
ネック裏の塗装はサテン仕上げになっています。
トレモロユニットはカラハム製が搭載されています。
![](https://www.niconico-guitars.com/html/blog/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4807-1024x1024.jpg)
トレモロアームのガタつきが少なくなるように、
差し込み穴の中にラバーが追加されているのが素晴らしいですね。
ピックアップはカスタムワウンドの専用モデルが搭載されています。
![](https://www.niconico-guitars.com/html/blog/wp-content/uploads/2023/08/IMG_4802-1024x1024.jpg)
ピックアップ含めた楽器のトータルで楽器の音は決まると思いますが、
この個体は”ミックス後”の様な洗練された音質で、軽いタッチでも鳴らしやすい楽器でした。
探されていた方は是非一度店頭にてご覧になってくださいね。