White Penguinのお話
今回はGretsch G6134 White Penguinのお話です。
ホワイトペンギンはGretschのソリッドボディシリーズの1つとして
1955年から1962年にラインナップされていたモデルです。
当初はシングルカッタウェイボディにDeArmondピックアップ
という姿で生産されていました。
その後1958年よりピックアップがフィルタートロンに変更、
インレイもサムネイル、ブリッジもスペース・コントロールタイプにアップデートされます。
1961年からダブルカッタウェイに変更され、
1962年半ばにはディスコンと非常に短命な機種でした。
この7年間での生産本数は合計100本以下だったようで、
今となっては非常にレアなギターです。
今回入荷したモデルは1958年以前のスタイルを踏襲しており、
ダイナソニックピックアップ、シンクロソニック・ブリッジが搭載されています。
ホワイトファルコンと同様のGキャデラック・テールピースからも豪華さを感じられます。
ノブもファルコンと共通のジュエルドGアローノブで、
ルビーのような装飾がさりげないながら高級感を醸し出しています。
ピックガードには名前の通りペンギンがいらっしゃいます。
ペンギンさんの表情には毎度個体差があって、
今回の子は少々おっとり顔でした。
指板には羽と蓮をモチーフにしたフェザー・インレイが採用されています。
ラウンドアップのカウ&カクタス・インレイといい、
グレッチのインレイはかわいいデザインが多いです。
V型のヘッドに羽付きのバーチカルロゴが燦然と輝いています。
ロゴとバインディングのみならず、トラスロッドカバーもゴールドラメなので
かなりアメリカンで派手な仕上がりになっています。
ステージ映えは間違いなくいいギターだと思いますよ。
世界一美しいギターと呼ばれる兄弟機種のホワイトファルコンですが、
18インチボディゆえ小柄な方からは敬遠されがちなのも事実です。
しかしそんな方もDuo Jetとほぼ同サイズのペンギンなら
あまり躊躇することなくお使いいただけると思います.
是非店頭には鏡も用意してございますので、
実物を見にいらしゃってください。