325兄弟。
今回はRickenbacker 325のお話です。
ジョン・レノンがビートルズ初期に使用していたことで有名になった325ですが、
ご存知の通り2つのバージョンが製造されました。
1つはジョンが初めて入手した325で、1958年モデル。
2つ目は1964年のアメリカ公演で初登場した64モデルです。
それらを復刻したVシリーズからさらに完成度を高めたリイシュー、
CシリーズのC58とV64を細かい部分のサイズ感等含め比較していきたいと思います。
まずはボディ。
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正面からから見るとほとんど同じ形状ですが、厚みがかなり違います。
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C58は約50mm。
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C64は約39mm。
並べてみても分かる通り、1cmほど差があります。
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どちらもソリッドギターほどの厚みながらホロウボディになっており、
C58はアルダー製、C64はメイプル製です。
次にパーツ類です。
一番の違いはトレモロユニットで、
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C58はコフマン・バイブローラ
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C64はアクセント・バイブローラになっています。
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コントロールもC58は2Vol/2Toneに対し
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C64は5thノブが追加されており、ピックガードも段差がある2枚組構造になっています。
最後にヘッドです。
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まずは形状がかなり異なっていて、C58の方がややエッジが立っている上に大きめです。
Vシリーズだとヘッドの形状に差異が設けられていなかったのですが、
Cシリーズからはきちんと復刻されるようになりました。
ヘッド厚にも差があり、
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C58は約15mm、
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C64は約18.5mmとやや厚めなのがわかります。
ボディ/ネック材の差に加え、細かい部分がキャラクターの差に現れるので
2本どちらも欲しくなる方がいるのも頷けます。
お探しだった方、是非ご検討ください。