2018年10月28日 / 最終更新日 : 2018年10月28日 toshiakikasuya 山口冨士夫とよもヤバ話 125『大阪に行く準備』 先日、goodlovin から配信がきた。 『山口冨士夫 LIVE AT SUM(2CD)12/12リリース ☆限定特典付☆』 というタイトルであるから、 goodlovin のKo発掘担当者が、 新たに発見した音源であるらしい。 (随分と深く掘り進んでいると思われる) 発掘資料によると、 【92年 >> Read more
2018年10月8日 / 最終更新日 : 2018年10月18日 toshiakikasuya REGULAR 123『フールズやあの時代を思い出して』 1986年の クロコダイル3daysは、 6月6(金)、8(日)、9(月)に行われた。 7(土)がないのは、 すでに他の誰かに ブッキングされていたからだ。 「ロックな6月の始めに、クロコで3daysをやりたいんですが?」 店長の西さんに連絡した時に、 「土曜はすでに決まっているよ」 と伝えられた憶 >> Read more
2018年9月21日 / 最終更新日 : 2018年9月21日 toshiakikasuya REGULAR 122『石神井公園』空と雲 / 四人囃子&スモーキー・メディスン 季節が変わろうとしている。 ザワザワとした公園の木々から 神社の参道に吹き下ろす風も、 なんだか冷たく感じられるのだ。 その木漏れ日の中を 子供たちが駆け抜けて行く風景。 姿が見えなくなっても、 はしゃぎ声の残響が 辺りに吹き溜まっているかのようだ。 その夕暮れ時の参道から、 城跡のある木立を 抜け >> Read more
2018年8月30日 / 最終更新日 : 2018年8月30日 toshiakikasuya REGULAR 121『夏休みのお終わり』 夏の朝は蝉の声で目を覚ます。 みんみんと裏の神社から、 うるさいくらいに聞こえてくるのだ。 そこに夏風が揺らす 木々の葉音が重なって いいかげん、寝てはいられなくなるのである。 「あっついな…」 と思ったら、 もう、昼近かった。 水を飲み、顔を洗うと、 洗面所にある洗濯機が目についたので、 そこらに >> Read more
2018年8月8日 / 最終更新日 : 2018年8月8日 toshiakikasuya REGULAR 119『酒の話/北鎌倉の家』 酒の飲み方にもいろいろとある。 元来、僕は下戸だった。 コップにビール半分で頭痛がした。 一杯飲むと必ず死んだように 寝てしまうのだった。 それが、仕事の付き合いで 水で割ったウィスキーなら、 多少は飲めることに気がついた。 それが、ちょうど我が家に 冨士夫が転がり込んできたころ、 一緒に近くの由比 >> Read more
2018年7月22日 / 最終更新日 : 2018年7月22日 toshiakikasuya REGULAR 118『暑い夏』FUJIO & CHIKOHIGE LIVE 1989 あつい、とにかく暑いのだ。 暑いのが大好きで、 “生き先”は南の島になるんだよ、 と独り言を言う癖があるのだが、 コレほど暑いと、それもどうかな? っと想ってしまう。 この暑さは、 初めて行ったマニラみたいだ。 痛いほどの日差しの中で とても長くは歩けない。 または、 クアラルンプールだろうか? あ >> Read more
2018年7月1日 / 最終更新日 : 2018年7月1日 toshiakikasuya REGULAR 116 『ワールドカップ』 冨士夫はキーパーだったという。 杉並区立東原中学時代の話だ。 「1点だって入れさせたことがねぇんだ」 と、ぬる燗とっくり片手に豪語していた。 その言葉に何かを挟むつもりは みじんもないのだが、 サッカー部だったってことは なんだか疑わしい。 「あれっ? 野球でかっ飛ばしてばかりいて、校舎の窓ガラスを >> Read more
2018年6月20日 / 最終更新日 : 2018年6月20日 toshiakikasuya REGULAR 115 西麻布Bar『アムリタ』 デザイン会社で働いている頃は、 残業が当たり前だった。 北鎌倉に住んでいたので 23時を過ぎるとソワソワとする。 電車がなくなるのだ。 北鎌倉まではタクシー代も 半端じゃないので その選択肢はまずありえない。 思わず家族の姿を想い浮かべてみる。 嫁さんと2歳になる可愛い娘が、 台所で戯れている風景が >> Read more
2018年6月3日 / 最終更新日 : 2018年6月3日 toshiakikasuya REGULAR 114『大口広司さんの “カッコイイ“』 どこまで続いているのかわからない、 ながーいトンネルに入っているあの感じ。 景色も何も見えないような 漠然とした不安が続いていく。 すぐにでも出られると想っていたのだ。 今までがそうであったように、 今回もどこかで空気が 切り替わると信じていた気がする。 「よぉっ、ちょっと…」 ドラムセットに座って >> Read more
2018年5月17日 / 最終更新日 : 2018年5月17日 toshiakikasuya REGULAR 113『忌野清志郎(さん)の幻影』【FM大阪】忌野清志郎の夜をぶっ飛ばせ (ゲスト・山口冨士夫) part 1 of 2 東京の西のはて、 西多摩郡の日ノ出町へと行く。 秋川街道を折れ、 平井川の源流を左に眺めながら ドライブすれば、 そこはもう山里である。 東京であることを忘れるほど せまりくる緑を感じながら、 胸いっぱいに自然を吸い込む。 「おかげさまで、気を取り戻したよ」 竹林からの風を感じながら、 冨士夫が大き >> Read more
2018年5月1日 / 最終更新日 : 2018年5月1日 toshiakikasuya REGULAR 112『村八分/くたびれて』 渋谷区本町2丁目。 渋谷区とはいっても、 ほとんどが中野区か新宿区に 入り込んだようなエリアに TEARDROPSの事務所はあった。 先日、たまたまなのだが、 30年振りに僕は このエリアに行く機会を得た。 懐かしさもあって、 のんびりと散策しているうちに、 かつてのさまざまな 情景がよみがえってく >> Read more
2018年3月27日 / 最終更新日 : 2018年3月27日 toshiakikasuya REGULAR 110『なが〜いイントロダクション』 外堀通りと六本木通りが交わる 溜池交差点の近くに 東芝EMIの本社があった。 打ち放しのコンクリートに グレーメタリック仕上げの 重厚感ある7階建てのビルである。 「寺尾聡の歌った『ルビーの指環』のヒットで建ったんだぜ」 と、誰かが、 まことしやかに言っていた憶えがある。 “レコード1枚でこんなビル >> Read more
2018年3月11日 / 最終更新日 : 2018年3月11日 toshiakikasuya REGULAR 109『先輩の幾何学模様』 やっと、少し暖かくなってきた。 毎日のように春になっていくのがわかる。 高校生の頃はソレを 近所に咲く椿の花で確かめていた。 ボト!って、落ちるのである。 実際に落ちる瞬間は見た事がないのだが、 気がつくと、道端に赤が固まっている。 ソレを見るのが愉しみだった。 ボト!って、 音が見える気がしたから >> Read more
2018年2月28日 / 最終更新日 : 2018年2月28日 toshiakikasuya REGULAR 108『HELLO,GOODBYE』BEATLES/HELLO,GOODBYE 中学生に成りたての秋、 初めて実際に動く BEATLESの映像を見た。 『HELLO,GOODBYE』のPVである。 思い返してみると、 この年頃は誰だって好奇心に溢れている。 見るもの聞くものすべてが 新鮮なことばかりなのだ。 特に海外の音楽シーンの映像などは、 滅多にお目にかかれないレアな代物だ >> Read more
2018年2月15日 / 最終更新日 : 2018年2月15日 toshiakikasuya REGULAR 107『リセット/春』 1991年の初春、 初台にあった事務所をたたみ、 仕事場を自宅に移した。 練馬の農村住宅地である。 住民よりもキャベツのほうが目立っている。 コンビニよりも駄菓子屋のほうが、 存在感がある地域である。 それでも生まれ育った愛着がある。 僕は何年振りかで大きくのびをした。 「いやぁ、すっきりだべ〜」 >> Read more
2018年2月5日 / 最終更新日 : 2018年2月5日 toshiakikasuya REGULAR 106『マジカル・ミステリー・ツアー /ドロップアウト』 あっという間の2月。 この時間の流れの速さに、 すんごい驚いたのは僕だけだろうか。 コンビニのパーキングに車を停め、 皆既月食のうすら赤い光を眺める。 “あのときも、まん丸な月だったな” そのあわい月の光に なんだか懐かしい感情を想い起こしていた。 あれは、1991年の早春だったと想う。 清里のオー >> Read more
2018年1月20日 / 最終更新日 : 2018年1月20日 toshiakikasuya REGULAR 105『天風会館』”People at Tenpu Hall 1990″ / “天風会館にいた人たち 1990″aquilha mochiduki 「天風会館で演りませんか?」 そう、誰かに言われたのだろうか? それとも、いつも意外性のある 会場を探していたから、 天から風に乗って 情報が降ってきたのかも知れない。 「おいおい、馬鹿言っちゃイケないよ。ソコは俺らが教えてやったんじゃないか」 という輩が、きっといるのだろう。 確かに誰かが教えてく >> Read more
2017年12月23日 / 最終更新日 : 2017年12月23日 toshiakikasuya REGULAR 103『吉田くん/ザ・ダイナマイツ』Walking The Dog – The Dynamites 1968 10年ほど前になるだろうか? 冨士夫のライヴのために 器材を借りようとしているところに、 覚えのない人物から電話があった。 「もしもし、冨士夫がライヴやるんだって?」 「えっ!? はい、そうです」 って、答えるしかなかった。 知らない声だったからだ。 この前置きがまったくない 謎の声の持ち主は、 「 >> Read more
2017年12月13日 / 最終更新日 : 2017年12月13日 toshiakikasuya REGULAR 102『青ちゃんの命日/キース・リチャーズの誕生日』 12月18日はキース・リチャーズの誕生日。 こんな日に逝く青ちゃんは、 最後までカッコつけだった。 宵越しの金どころか そんじょそこらの呑み屋に 立ち寄る金も持たない。 しかし、気がつくと、 いつの間にか酔っぱらっているのだ。 「世も世なら、青ちゃんは傘張り浪人だな」 冨士夫にそう言わせるくらい、 >> Read more
2017年12月3日 / 最終更新日 : 2017年12月3日 toshiakikasuya REGULAR 101『延原達治/ザ・プライベーツ■その2』The Privates 「 Drive All Night 」 PV MV 「俺たちもレコーディングやってるから来いよ」 このとき、TEARDROPSは 『らくガキ』のレコーディングに入っていた。 そこに、冨士夫に誘われて ブルースハープを持った 延原達治が勇んで現れるのだ。 「俺も若かったからね、 カァー!っていう勢いでさ、 凄い吹き方をしたと思うんだ。 そしたら冨士夫さ >> Read more