PRS のバードインレイのお話。

今回はポール・リード・スミスギターの最大の特徴、
バードインレイについてお話しようと思います。

ポールさんがバードインレイの入ったギターを初めて作ったのは1976年、20歳の頃でした。
ピーター・フランプトン氏のために製作したギターがファーストギターと言われています。

ボディはサンタナシェイプに近く、ヘッドはギブソンレスポールの影響を色濃く感じるデザインですが、モダンイーグルモデルに採用されるイーグルインレイを冠し、24フレットの指板には今日まで続く10羽の鳥たちの姿が見受けられます。

ポールさんがインレイに鳥を選んだのは、母親の影響が大きかったようです。
子供の頃から母親と共にバードウォッチングに親しんでいたそうですから、インレイに選ばれた鳥たちはどれも思い入れのある鳥に違いありません。

ちなみに
3フレット Peregrine falcon ハヤブサ
5フレット Marsh Hawk ハイイロチュウヒ
7フレット Ruby Throated Hummingbird ノドアカハチドリ
9フレット Common Tern アジサシ
12フレット Coopers Hawk クーパーハイタカ
15フレット Kite トビ
17フレット Sparrow Landing 着地するスズメ
19フレット Storm Petrel ウミツバメ
21フレット Hawk Landing 着地するタカ
24フレット Screech Owl On A Branch 枝に止まったヒガシアメリカオオコノハズク

と、全て違う鳥がデザインされていますが、ハイフレットに向かいインレイが小さくなっていくため、より精度を高めるために何度も修正されて今に至るようです。
24フレットのフクロウは特に、今でも”空飛ぶカメ”なんて言われる事もあるようです。笑

ポールさん自身は魚釣りがご趣味のようですから、
もしかしたらお魚インレイになっていた可能性もありますよね。
ポールさんをこよなく愛するNIK HUBERさんのインレイがドルフィンなのも偶然ではないのかもしれません。

色々想像を膨らませるだけでも楽しいですね。
それでは。

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