2018年11月15日 / 最終更新日 : 2018年11月15日 toshiakikasuya REGULAR 126『LIVE AT SUM』大阪“BAMBOO(バンブー)”その1 “こだま”は各駅停車である。 それなのに、 「ちょっと、駅に止まっている時間が長過ぎるんですよね」 と、しょーもないことを言う GoodlovinのKoくんと、 新大阪に向かっていた。 新幹線に乗るのは久し振りだ。 シートに座るなり、 大阪までの3時間もの間、 ずっと喋り通しだった かまやつさん(か >> Read more
2018年10月28日 / 最終更新日 : 2018年10月28日 toshiakikasuya 山口冨士夫とよもヤバ話 125『大阪に行く準備』 先日、goodlovin から配信がきた。 『山口冨士夫 LIVE AT SUM(2CD)12/12リリース ☆限定特典付☆』 というタイトルであるから、 goodlovin のKo発掘担当者が、 新たに発見した音源であるらしい。 (随分と深く掘り進んでいると思われる) 発掘資料によると、 【92年 >> Read more
2018年10月18日 / 最終更新日 : 2018年10月19日 toshiakikasuya 山口冨士夫とよもヤバ話 124『新大久保EARTHDOM 伊藤耕追悼企画 「KEEP ON ROCK&DANCE 耕もね!」』太陽のまばたき ブル-スビンボーズ 大久保通りはエキゾチックである。 韓流系の看板やネオンサインが立ち並び、 少し古い懐かしいタイプの街路灯が、 訪れる人びとの顔を 黄色っぽく照らしているのだ。 もともと靖国通りから北側は、 戦後、台湾人華僑が商いの種を植え、 独特なるアジア花を開かせた 一大歓楽街だといわれている。 四谷・牛込・淀橋 >> Read more
2018年10月8日 / 最終更新日 : 2018年10月18日 toshiakikasuya REGULAR 123『フールズやあの時代を思い出して』 1986年の クロコダイル3daysは、 6月6(金)、8(日)、9(月)に行われた。 7(土)がないのは、 すでに他の誰かに ブッキングされていたからだ。 「ロックな6月の始めに、クロコで3daysをやりたいんですが?」 店長の西さんに連絡した時に、 「土曜はすでに決まっているよ」 と伝えられた憶 >> Read more
2018年9月21日 / 最終更新日 : 2018年9月21日 toshiakikasuya REGULAR 122『石神井公園』空と雲 / 四人囃子&スモーキー・メディスン 季節が変わろうとしている。 ザワザワとした公園の木々から 神社の参道に吹き下ろす風も、 なんだか冷たく感じられるのだ。 その木漏れ日の中を 子供たちが駆け抜けて行く風景。 姿が見えなくなっても、 はしゃぎ声の残響が 辺りに吹き溜まっているかのようだ。 その夕暮れ時の参道から、 城跡のある木立を 抜け >> Read more
2018年8月30日 / 最終更新日 : 2018年8月30日 toshiakikasuya REGULAR 121『夏休みのお終わり』 夏の朝は蝉の声で目を覚ます。 みんみんと裏の神社から、 うるさいくらいに聞こえてくるのだ。 そこに夏風が揺らす 木々の葉音が重なって いいかげん、寝てはいられなくなるのである。 「あっついな…」 と思ったら、 もう、昼近かった。 水を飲み、顔を洗うと、 洗面所にある洗濯機が目についたので、 そこらに >> Read more
2018年8月14日 / 最終更新日 : 2018年8月14日 toshiakikasuya REGULAR 120『ロックな誕生日/69』 8月10日は冨士夫の誕生日だった。 あの突然のアクシデントがなければ、 69歳になる記念すべき年である。 あれだけロックに生きたんだから、 ガツ〜ンっと『69ロック』と、 イきたいところだっただろう。 そう想うと、実に残念だ。 冨士夫と出会った初めての夏、 「今日はオイラの誕生日なんだ」 と聞いて由 >> Read more
2018年8月8日 / 最終更新日 : 2018年8月8日 toshiakikasuya REGULAR 119『酒の話/北鎌倉の家』 酒の飲み方にもいろいろとある。 元来、僕は下戸だった。 コップにビール半分で頭痛がした。 一杯飲むと必ず死んだように 寝てしまうのだった。 それが、仕事の付き合いで 水で割ったウィスキーなら、 多少は飲めることに気がついた。 それが、ちょうど我が家に 冨士夫が転がり込んできたころ、 一緒に近くの由比 >> Read more
2018年7月22日 / 最終更新日 : 2018年7月22日 toshiakikasuya REGULAR 118『暑い夏』FUJIO & CHIKOHIGE LIVE 1989 あつい、とにかく暑いのだ。 暑いのが大好きで、 “生き先”は南の島になるんだよ、 と独り言を言う癖があるのだが、 コレほど暑いと、それもどうかな? っと想ってしまう。 この暑さは、 初めて行ったマニラみたいだ。 痛いほどの日差しの中で とても長くは歩けない。 または、 クアラルンプールだろうか? あ >> Read more
2018年7月11日 / 最終更新日 : 2018年7月11日 toshiakikasuya REGULAR 117 『京都』高木チカシの “働けもっとたんと” 京都市内を隅々まで散策し、 一冊の観光本を作ったことがある。 ひと月ほど京都の旅館を泊まり歩き、 イラストマップを作成したのだった。 クライアントは鉄道弘済出版。 僕はまだ学生だった。 卒業間際のアルバイトで、 イラストを描きたかった僕には うってつけの仕事だったのだ。 いま、チマタでは 『京都ぎら >> Read more
2018年7月1日 / 最終更新日 : 2018年7月1日 toshiakikasuya REGULAR 116 『ワールドカップ』 冨士夫はキーパーだったという。 杉並区立東原中学時代の話だ。 「1点だって入れさせたことがねぇんだ」 と、ぬる燗とっくり片手に豪語していた。 その言葉に何かを挟むつもりは みじんもないのだが、 サッカー部だったってことは なんだか疑わしい。 「あれっ? 野球でかっ飛ばしてばかりいて、校舎の窓ガラスを >> Read more
2018年6月20日 / 最終更新日 : 2018年6月20日 toshiakikasuya REGULAR 115 西麻布Bar『アムリタ』 デザイン会社で働いている頃は、 残業が当たり前だった。 北鎌倉に住んでいたので 23時を過ぎるとソワソワとする。 電車がなくなるのだ。 北鎌倉まではタクシー代も 半端じゃないので その選択肢はまずありえない。 思わず家族の姿を想い浮かべてみる。 嫁さんと2歳になる可愛い娘が、 台所で戯れている風景が >> Read more
2018年6月3日 / 最終更新日 : 2018年6月3日 toshiakikasuya REGULAR 114『大口広司さんの “カッコイイ“』 どこまで続いているのかわからない、 ながーいトンネルに入っているあの感じ。 景色も何も見えないような 漠然とした不安が続いていく。 すぐにでも出られると想っていたのだ。 今までがそうであったように、 今回もどこかで空気が 切り替わると信じていた気がする。 「よぉっ、ちょっと…」 ドラムセットに座って >> Read more
2018年5月17日 / 最終更新日 : 2018年5月17日 toshiakikasuya REGULAR 113『忌野清志郎(さん)の幻影』【FM大阪】忌野清志郎の夜をぶっ飛ばせ (ゲスト・山口冨士夫) part 1 of 2 東京の西のはて、 西多摩郡の日ノ出町へと行く。 秋川街道を折れ、 平井川の源流を左に眺めながら ドライブすれば、 そこはもう山里である。 東京であることを忘れるほど せまりくる緑を感じながら、 胸いっぱいに自然を吸い込む。 「おかげさまで、気を取り戻したよ」 竹林からの風を感じながら、 冨士夫が大き >> Read more
2018年5月1日 / 最終更新日 : 2018年5月1日 toshiakikasuya REGULAR 112『村八分/くたびれて』 渋谷区本町2丁目。 渋谷区とはいっても、 ほとんどが中野区か新宿区に 入り込んだようなエリアに TEARDROPSの事務所はあった。 先日、たまたまなのだが、 30年振りに僕は このエリアに行く機会を得た。 懐かしさもあって、 のんびりと散策しているうちに、 かつてのさまざまな 情景がよみがえってく >> Read more
2018年4月12日 / 最終更新日 : 2018年4月12日 toshiakikasuya REGULAR 111『3年目の春』TEARDROPSうまダマ やっと、春らしくなってきた。 この時季になると僕は、 冨士夫ん家の庭を想い浮かべたりする。 風が行き交う日だまりの庭は、 想像するよりもずっとあったかいのだ。 庭先にある梅の木を眺めながら 競って伸びる草花の香りを嗅ぐ。 庭の南に面した縁側の前には 季節ごとの植物が植えられていていた。 それを愛でる >> Read more
2018年3月27日 / 最終更新日 : 2018年3月27日 toshiakikasuya REGULAR 110『なが〜いイントロダクション』 外堀通りと六本木通りが交わる 溜池交差点の近くに 東芝EMIの本社があった。 打ち放しのコンクリートに グレーメタリック仕上げの 重厚感ある7階建てのビルである。 「寺尾聡の歌った『ルビーの指環』のヒットで建ったんだぜ」 と、誰かが、 まことしやかに言っていた憶えがある。 “レコード1枚でこんなビル >> Read more
2018年3月11日 / 最終更新日 : 2018年3月11日 toshiakikasuya REGULAR 109『先輩の幾何学模様』 やっと、少し暖かくなってきた。 毎日のように春になっていくのがわかる。 高校生の頃はソレを 近所に咲く椿の花で確かめていた。 ボト!って、落ちるのである。 実際に落ちる瞬間は見た事がないのだが、 気がつくと、道端に赤が固まっている。 ソレを見るのが愉しみだった。 ボト!って、 音が見える気がしたから >> Read more
2018年2月28日 / 最終更新日 : 2018年2月28日 toshiakikasuya REGULAR 108『HELLO,GOODBYE』BEATLES/HELLO,GOODBYE 中学生に成りたての秋、 初めて実際に動く BEATLESの映像を見た。 『HELLO,GOODBYE』のPVである。 思い返してみると、 この年頃は誰だって好奇心に溢れている。 見るもの聞くものすべてが 新鮮なことばかりなのだ。 特に海外の音楽シーンの映像などは、 滅多にお目にかかれないレアな代物だ >> Read more
2018年2月15日 / 最終更新日 : 2018年2月15日 toshiakikasuya REGULAR 107『リセット/春』 1991年の初春、 初台にあった事務所をたたみ、 仕事場を自宅に移した。 練馬の農村住宅地である。 住民よりもキャベツのほうが目立っている。 コンビニよりも駄菓子屋のほうが、 存在感がある地域である。 それでも生まれ育った愛着がある。 僕は何年振りかで大きくのびをした。 「いやぁ、すっきりだべ〜」 >> Read more