2017年12月23日 / 最終更新日 : 2017年12月23日 toshiakikasuya REGULAR 103『吉田くん/ザ・ダイナマイツ』Walking The Dog – The Dynamites 1968 10年ほど前になるだろうか? 冨士夫のライヴのために 器材を借りようとしているところに、 覚えのない人物から電話があった。 「もしもし、冨士夫がライヴやるんだって?」 「えっ!? はい、そうです」 って、答えるしかなかった。 知らない声だったからだ。 この前置きがまったくない 謎の声の持ち主は、 「 >> Read more
2017年11月24日 / 最終更新日 : 2017年11月24日 toshiakikasuya REGULAR 100『延原達治/ザ・プライベーツ■その1』 よもヤバ話も、 今回でめでたく100話目になる。 一昨年の春に始めたのだから、 想いを巡らす月日は2年半を越えた。 ふっと、気がつくと、 アッチ側がやけに騒がしい。 冨士夫、青ちゃん、佐瀬による TEARDROPS の宴の席で、 耕や良のFools族が、 音頭をとっているのだ。 年末になると僕らは >> Read more
2017年11月1日 / 最終更新日 : 2017年11月1日 toshiakikasuya REGULAR 098『THE FOOLS/伊藤耕』MR.FREEDOM ジャガタラのアケミから借りた 真っ赤なギターを抱えて 冨士夫がステージに躍り出た。 真夜中も過ぎ、 明け方近くなった会場は、 にわかにどよめき、 突然に息を吹き返したかのようだ。 ベースのカズ(中嶋一徳)が 冨士夫を振り返って叫ぶ。 「初っぱなはEだから」 冨士夫がうなづくと同時に、 ドラムの佐瀬浩 >> Read more
2017年10月24日 / 最終更新日 : 2017年10月24日 toshiakikasuya REGULAR 097 『シーナ&ザ・ロケッツ/You May Dream』 とっても若い頃、 勤めていた会社が芝浦にあった。 芝浦って、今となっては、 なんだかシャレっぽい地域で、 高層マンションやらなんだかんだと ハイソなイメージさえあるのだけれど、 当時は、ただの倉庫街だったのだ。 田町駅の芝浦口を降りると、 殺風景な中に一本の直線道路が走っていた。 駅前通りって、 普 >> Read more
2017年10月7日 / 最終更新日 : 2017年10月7日 toshiakikasuya REGULAR 095『中秋の名月』/終わりのダンス 1990年の秋風がそぞろ吹くころ、 TEARDROPSはレコーディングに入っていた。 東芝EMIから早くも3枚目のリリースとなる アルバムの制作である。 しかし、辺りは雲行きがワルい。 夏が過ぎ、入道雲がうろこ雲に変わる頃、 すっかりと周辺の景色に、 陰りが見えてきたのである。 「天高く馬肥ゆる秋」 >> Read more
2017年9月19日 / 最終更新日 : 2017年9月23日 toshiakikasuya REGULAR 094『ビショップのリゾート』resort(山口冨士夫&加部正義) trailer ビショップは、ドラマーである。 冨士夫とはかつて、 2つのバンドで共に活動していた。 『ZOON』と『リゾート』だ。 残暑なのか何なのか、 さっぱりわからない9月の雨模様の夕暮れ。 小田急線『成城学園』の改札口で ビショップと会った。 初対面なのだ。 だから、本来は“ビショップさん”なのだが、 さん >> Read more
2017年8月28日 / 最終更新日 : 2017年8月28日 toshiakikasuya REGULAR 092『残暑/1990年大山・命の祭り』 なんだか、蒸し蒸しとモヤモヤして、 ちっとも気が晴れない。 そんな、真夏なのに梅雨のような気分でいたら、 持っていた全てのカードが裏返ってしまった。 「なんか、最悪な気分なんだけど」 冨士夫がいるときは、 そう電話すればよかった。 冨士夫は弱っている人間には、 めっぽう好意的なのだ。 「そんなときの >> Read more
2017年8月10日 / 最終更新日 : 2017年8月15日 toshiakikasuya REGULAR 090『ジニーの『リゾート』/その2』オルゴール その夜は、すこぶる調子が良かった。 さすがに金曜の阿佐ヶ谷は盛況で、 空いてる店を探すのもかったるい。 僕らは、ジニーの歩調に合わせて、 ふっと、目に映った 風通しの良さそうな店を見つけて 飛び込んだのである。 「そのころの私はさ、 まだベースを始めて数カ月だったんだ。 だから、マーちゃん(加部正義 >> Read more
2017年6月4日 / 最終更新日 : 2017年6月4日 toshiakikasuya REGULAR 085『後楽園ホール』/瞬間移動できたら 6月に入った。 1年の半分が過ぎようとしている。 気候も良いし、風も爽やかなので、 なんか良い気分なのだ。 これで、何か面白い考えでも湧いてくればサイコーなのだが……。 そんな想いで庭を眺めると、 春の息吹きで草木が大きく伸びをしているのが解る。 もうすぐ梅雨になるのだ。 むせ返るような夏が来る前に >> Read more
2017年5月17日 / 最終更新日 : 2017年5月17日 toshiakikasuya REGULAR 083『バウスシアター』/ヒッチハイク from 『TEARDROPS LIVE 1990 ‘ BAUS THEATER’ – Vintage Vault Vol.2』 吉祥寺の北口、 サンロードをますぐ行ったドン付きに バウスシアターはあった。 そこで、1990年の6月/1、2日、 TEARDROPSのアルバム 「MIXIN’ LOVE」発売記念の ライヴを2DAYS で行ったのだ。 渋谷ラママのブッキングで お世話になっていた 大森さんのプランである >> Read more
2017年5月7日 / 最終更新日 : 2017年5月7日 toshiakikasuya REGULAR 082『鳥井賀句(さん)そして、ジョニー・サンダース』 冨士夫の音楽に関わり始めた頃の話。 僕は世間知らずの会社員で、 20代後半の生意気盛りだったのだと思う。 マスメディアの仕事に携わっていたので、 何か大きな勘違いでもしていたのだろう。 好きなことなら、 何でもできるような気がしていた。 日の当たる明るい方向に 背伸びした自分をかざして、 すれ違う人 >> Read more
2017年4月29日 / 最終更新日 : 2017年4月29日 toshiakikasuya REGULAR 081『ミューズホールのチャー坊』/ 水たまり 「チャー坊を寄せてやって」 珍しくテッちゃんが頼み込んできた。 1990年の5月のことである。 僕らはTEARDROPSの『Mixing Love Tour』 のために京都に来ていた。 ゴールデンウィーク明けの、 ミューズホールでの2Daysだったのだ。 その後には1日空けて、 神戸のチキンジョージ >> Read more
2017年4月13日 / 最終更新日 : 2017年4月13日 toshiakikasuya REGULAR 079『シーナ&ロケッツ/シーナの日』レモンティ このブログを始めて、まる2年が経つ。 実は、ブログを始める前は、 冨士夫のアルバムを作りたいと想っていた。 数日かけて約20曲を選び、並べてみたのだ。 「滅多にない出来映えだぞ」 完全に独りよがりで悦に入る。 さて、コレをどーしようか? エミリに聴かせて、 コイワイくん(グッドラヴィン)に聴かせて、 >> Read more
2017年3月7日 / 最終更新日 : 2017年3月7日 toshiakikasuya REGULAR 075『ムッシュ・かまやつさん/NO NO BOY』Mark Cass & ムッシュ ♪ No No Boy ムッシュ・かまやつひろしさんとは、 ほんの少しだけだったが、 関わりを持てた時期があった。 よく、その数少ないエピソードを これ見よがしに自慢したものだ。 “ い 〜 だ ろ 〜 ”ってな感じである。 それを聞いて羨ましがるのは冨士夫である。 実は、彼はかまやつさんの大ファンだった。 中学生のころは >> Read more
2017年2月18日 / 最終更新日 : 2017年2月18日 toshiakikasuya REGULAR 073『呑んべえ親父』Rock Me たまには身内の話をしてもいいだろうか。 ウチの親父は中学の教師だった。 社会科を教えていたのだが、 すンごい飲んべえだった。 ほとんどアル中だったのだろう。 朝から手が震えているのだ。 だから、少しばかり“グビッ”と飲む。 すると震えはおさまった。 そのくせ、“真面目”ってのが好きだった。 いつも「 >> Read more
2016年12月31日 / 最終更新日 : 2016年12月31日 toshiakikasuya REGULAR 067『NEW YEARS ROCK FESTIVAL』山口冨士夫 NO SONGS 今年もあと少しの大晦日となった。 明けると新年ということになる。 また、太陽を一周したのだ。 目が回るほど廻っているはずなのに、 何度繰り返し廻っても、 新たなる気持ちになるから不思議である。 たまにはさ、少し大回りしてくんないかな。 なんて想うのだが、そうもいかないらしい。 まったく、ケチくさいっ >> Read more
2016年12月8日 / 最終更新日 : 2016年12月9日 toshiakikasuya REGULAR 064『遥かなるMixing Lab5/ボブ・マーリーの誕生日』DYNAMITE! 「ボブ・マーリーの家に行くよ」 久保田麻琴さんが微笑みながら言った。 2月6日はボブ・マーリーの誕生日だった。 4日に現地入りした僕らにとっては、 ジャストなタイミングだったのである。 歌詞作りに苦しんでいる冨士夫も、 ホイホイと上機嫌だ。 スタジオ終わりの日暮れ時に みんなで行くことにした。 ボブ >> Read more
2016年11月28日 / 最終更新日 : 2017年1月27日 toshiakikasuya REGULAR 063『遥かなるMixing Lab4/ジャマイカの少年』夢じゃないさ 原稿の締め切りだった。 バビロンホテルのロビーに行き、 国際ファックスが送れることを確かめる。 これで逃れることはできなくなった。 とにかく… 書かなくては。 『エキサイティングな夜』 タイトルは、これで決まり。 ダイナマイツ時代の 冨士夫を書こうと思ったのだ。 歌詞を生むために苦しんでいる 冨士夫 >> Read more
2015年11月4日 / 最終更新日 : 2017年10月5日 toshiakikasuya REGULAR 026『THE FOOLS ♠1985』空を見上げて 026 『THE FOOLS ♠1985』空を見上げて FOOLSと付き合うのは愉しかった。 バンドにも幾つかの編成期がある。僕にとってのFOOLSは、やっぱりカズがいたときだ。ファンキーなリズムが性に合ったのである。 カズの父親はドラマー。母親はダンサーだ。 「ガキの頃からドラムをやらされてさ、 >> Read more
2015年11月4日 / 最終更新日 : 2017年10月5日 toshiakikasuya AUDIO 2015.11.11リリースの完全未発表ライブ音源&映像を収録した『On The Eve Of The Weed War』より81年千葉大学のライブ「空を見上げて」。 (https://soundcloud.com/goodlovinproduction/01a?utm_source=soundcloud&utm_campaign=share&utm_medium=tumblrから) 2015.11.11リリースの完全未発表ライブ音源&映像を収録し >> Read more