~Tom Murphyはどんな人?~ Gibson Aged
Gibson Custom ShopのAgedモデルにとっての最重要人物であるトム・マーフィー氏。
いったいどのような経歴の人物なのか?
イリノイ州南部に位置する町のマリオンに生まれたTom Murphy氏。(いわゆる小さな田舎町といったところ)
幼少期から既にギターに興味があったようで、その頃は”ハーモニーとシルバートーンが欲しいな”とギターカタログをじっと見つめていたそうです。
12歳の頃には自身にとって初めて初めてギターとなるKayを購入。
(そのギターは2000年代当時の彼の工房に飾られていたようです。)
マリオンの高校を卒業した後は、マリオンという場所は土地柄もあり音楽的な刺激も少なかったことから、さらなる音楽を求めて友人の住むヒューストンに移り住みます。
ここから長い間、彼はさまざまなバンドや場所でギターを弾くことを生業として生計を立てていきます。
(かなりの腕前だったのかも知れません。。。)
ヒューストンでは、有名なプレイヤーや注目を集める新進気鋭のパフォーマーとの演奏などの経験することになりました。
この頃に、ギターの塗装を剥がすことなどをしたこともあったそうですが、自分自身を技術者や修理工だと(今後なることも)考えもしなかったそうです。
その後、更なる刺激を求めてオースティンへ。
オースティンの音楽シーンに多大な影響を受けたトムはギターリストとしての演奏活動をしながら移動を続け、さらにコロラドへ、そして1983年には彼の運命の地とも言えるナッシュビルに移住していきました。
33歳のトムはここでジャニスという女性と結婚、そしてギターリストとしての大きなチャンスをつかむ事になります。
Sawyer Brownというバンドが”Star Search”というTV番組(今でいうオーディション番組的なもの)で優勝したことで、全米ツアーを一緒に回るギターリストを募集。
そのオーディションで、トムは見事ギタリストの座を獲得することになります。
その後、Sawyer Brownと一緒に1~2年程度の間、ツアーを続けました。
Sawyer Brownとのツアー後は、マリー・オズモンド・ショーというTV番組でギターを弾く事になり、しばらく安定した仕事となっていたようですが、番組の制作方向に変化があり、トムはそこでの仕事を失うことになりました。
その後、ナッシュビルでの演奏の仕事をメインにしていた頃となる1989年の春に大きな転機が訪れることに。
パーティーでの演奏の仕事をしている時に、そこに来ていた参加者の1人からギブソンのギター工場(木材加工)での仕事をオファーされました。
40歳を目前としたトムはここでようやくギターを演奏する側ではなく、製作側に回ることになります。
~続く~